CONTAX Distagon 25/2.8 MM-J
Distagon21ミリほどの強烈な印象があるわけではなく、35ミリほどの万能性があるわけでもありません。比較的古い設計にあたるためか、開放付近では周辺光量も真面目に落ち、発色もどちらかといえば渋い方でしょう。f2.8という明るさも、とりわけ明るい部類ではなく、他メーカー製品と比べ約二倍の8万円超の価格設定は、購入するのに少々勇気が必要かも知れません。
しかしながら、どういう訳か撮影時には迷うことなくこのレンズを携行している自分に、実は最近気がついたのです。
カタログ値には現れない、描写上の底力とでも言いましょうか、25ミリでモノにした作品に、共通するある種の安堵感のような物を感じるのは、私だけでしょうか?その焦点距離が自分にとって使い慣れ、親しんできた時間が長いという理由だけでは到底説明の出来ないこのレンズへの信頼感は、やはりZeissレンズならではのものではないでしょうか。
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