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    <title>めがっさピンぼけ: For Nikon Z</title>
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    <updated>2025-12-27T13:27:57+09:00</updated>
    <subtitle>
       
　　～辺境中古カメラ店員えるまりぃとのB級レンズグルメ譚～
     （B級は譚の方）




Since 2000 Nov.
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        <title>Voigtländer APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II</title>
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        <published>2025-12-27T13:27:57+09:00</published>
        <updated>2026-02-23T10:53:12+09:00</updated>
        <summary>オリジナル APO-LANTHAR へのリスペクト「APOを示す三色の飾り」が意...</summary>
        <author>
            <name>Tobe Yasunori</name>
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><div style="line-height: 18pt;">
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/16/pc160127.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60081703" style="width: 300px; display: block;" title="Pc160127" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/16/pc160127.jpg" alt="Pc160127" /></a></p>
<span style="font-size: small;">オリジナル APO-LANTHAR へのリスペクト「APOを示す三色の飾り」が意匠に</span></div>
<div style="line-height: 18pt;"><span style="font-size: small;">&nbsp;</span></div>
<div style="line-height: 18pt;"><span style="font-size: small;">&nbsp;</span></div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div>
<div style="line-height: 18pt;">
<p>　気象現象としてだけでなく、滝の周辺や庭の水まきといった場面でお目にかかる事もある「虹」ですが、自分自身の体験では、中学校時代に科学の授業でのプリズムを使った分光実験がとても印象に残っています。遮光した教室内でスリットを通過した太陽光が、三角プリズムを透過した後、綺麗に７色に分離するのを始めてみた時は素直に感動したものです。太陽光は様々な波長の光が混ざっている為に無色であると普段は感じていますが、プリズムを透過する際に波長による屈折率の違いから分離し、まるで手品の様に「虹」が現れた事で「光」と「色」にまつわる科学の神秘に触れた気分がしたものです。</p>
<p>　さて、波長による屈折率の違いによって現れた「虹」は、私個人としては美しい思い出である事に間違いはないのですが、この光の性質が写真レンズの設計においては大変な厄介者となる事をも意味します。「分光」する事を目的として製造された実験用のプリズムの様な極端な色分解は発生しないとは言っても、少なくて３枚程度から多いものですと20枚以上（屈折の回数は最大でその倍）のレンズが組み込まれている写真用レンズにおいて、屈折時に発生する色分解を無視する訳にいかないのは想像に難くないでしょう。この色分解を原因とする撮影結果状の悪影響は「残存色収差」と呼ばれていますが、主として広角レンズにおいては、倍率色収差として画面周辺などでの色ズレや像の乱れの発生・望遠レンズでは軸上色収差としてピント面やボケ像の輪郭などでの色付き、解像度低下などの原因となります。それらを抑制する効果が望める蛍石やEDガラスに代表されるような特殊な屈折特性を持った光学素材の発見・発明、精密な非球面レンズの作成や、それらを複合的にシミュレートできるコンピューターを利用した設計技術の発展も加わった現代であっても、設計上の大きな大きなハードルであることは変わりないでしょう。</p>
<p>　当然、レンズ設計の黎明期から色収差を補正する試みは続けられており、その過程で発明・設計されたレンズが「色消しレンズ」とも呼ばれる「アクロマート」・「アポクロマート」となります。波長の離れた２色の光（例えば赤と青）について補正された光学系を「アクロマート」、同様に3色（例えば赤・緑・青）について補正された光学系を「アポクロマート」と呼称（厳密には色収差以外の収差も補正されている事が併せて必須となりますが、細かい説明は割愛）しますが、「アポクロマート」の頭部分のアポ「APO」は、長い間高性能レンズの代名詞としても活用される様になりました。フイルム時代にはミノルタやシグマの特殊低分散ガラスを採用した製品には「APO」の名称が利用されていましたし、近年ではライカ製レンズの多くに「APO」が付与されています。撮像センサーの高画素化が進み、フイルム時代よりもさらに厳しい色収差への対応が必要となっている昨今、高性能レンズは実質的「アポクロマート」である事がほぼ必然となったからなのか、国内メーカーのレンズからは「APO」の文字を見る事は殆どなくなっていますが、逆にライカやツァイスといった海外メーカーの製品が近年率先して「APO」を記載するようになっているのが、摩訶不思議。</p>
<p>　「APO」と言えば外せないエピソードとして、かつてのスプリングカメラ「Voigtländer BESSAⅡ」の存在があります。Voigtländerと言えば、かつては欧州を代表した光学機器・カメラメーカーですが、120フィルム（ブローニー判）を使用するスプリングカメラシリーズは、現代でも実際に撮影可能なクラシックカメラとして、ツァイスのイコンタシリーズと共に人気があります。1950年頃に登場した「BESSAⅡ」にはVoigtländerの看板レンズ、COLOR-SKOPAR（カラースコパー）やCOLOR-HELIAR（カラーヘリアー）の105mmレンズが装着されていましたが、APO-LANTHER（アポ・ランター） 105mm F4.5が搭載された高級モデルも極少数生産されました。レンズ鏡筒の先端には「三色・色消しレンズ」搭載である事をアピールする「赤・緑・黒（濃紺？）」のライン装飾が施される本機は、その希少性からマニア垂涎のコレクターアイテムともなりました。</p>
<p>　APO-LANTHERの名前が出たところで、いよいよ本レンズについて。現在のVoigtländerは、日本の光学機器メーカーCOSINAが製造するカメラ・レンズに冠されるブランド名です。フイルム時代にライカ互換性を持たせたレンジファインダーカメラ・レンズを同ブランド下で展開を始めた同社は、当初からミラーレス構造に対応した交換レンズ設計のノウハウを蓄積した事もあってか、マイクロフォーサーズやソニーEマウント登場の初期段階から対応交換レンズを率先して開発。今やZeiss製品の製造も引き受ける同社は、光学設計の高い技術と、高精度に製造された金属パーツを武器に、描写性・操作性共に優れたマニュアルフォーカスレンズを数多く手がけ、交換レンズメーカーの中でも特殊な立ち位置と評価を獲得したと言えます。往年の銘レンズ APO-LANTHER は、2017年ソニーEマウント用マクロレンズ MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 に採用されて以降ラインナップを順当に拡充し、NikonZマウントに対応した本レンズ APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical IIでも「フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ」を謳います。メーカー純正には F1.2と言うハイスピードレンズだけでなく、F1.4・1.8さらにマクロを加えて4本もの50ｍｍがひしめくNikon Zマウントですが、そこへ解放 F 値 「2」という現代では控えめなスペックで登場。収差補正を有利にするべく解放 F 値を欲張らず、デジタル補正の恩恵も受けずに最高性能を目指した新生APO-LANTHAR。評判の良いZシリーズのEVFを覗き、滑らかなフォーカスリングや絞り操作を楽しみながら写真を造る楽しみをもう一度思い出させてくれる貴重な一本に仕上がっています。マニュアルフォーカス専用でありながらも希望小売価格143,000円という価格設定ですが、各社のレンズ価格が高騰を続ける現在、その描写を見れば十分リーズナブルにも感じるでしょう。近似スペックで販売される某社のAPO-SUMMICRONとの価格差は実に約10倍なのです。</p>
<p><a href="https://www.cosina.co.jp/voigtlander/e-mount/macro-apo-lanthar-65mm-f2-aspherical/" class="sers-lineup__lists__unit__inner"></a>　</p>
<p>　</p>
<p>　</p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2499.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083854" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2499" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2499.jpg" alt="Dsc_2499" /></a></p>
<p>公表MTFからも判断ができますが、解放時から周辺まで均一な高い高解像力を誇ります。極周辺においても像の流れや解像感不足は微塵も感じられません。幅広い波長で色収差が補正されるアポクロマート設計の恩恵か、濁りの無い凛とした描写が印象的です。湿度が低く、透明感のある冬の空気感を見事に演出してくれました。　</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2505.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083855" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2505" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2505.jpg" alt="Dsc_2505" /></a></p>
<p>デジタル補正に頼らず、開放時は周辺光量が素直に落ち込むので、それを作画に生かすのが吉。周辺減光や口径食を抑えるのであれば、本レンズは絞りを F 2.8 に設定するのがオススメ。解放以外に F 2.8・16で絞りが円形になるというこだわりの設計を施された絞り羽根を搭載しています。</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2554.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=800,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083856" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2554" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2554.jpg" alt="Dsc_2554" /></a></p>
<p>残存収差はアウトフォーカス部にもボケの癖として現れます。絞りを開けると、思ったよりも被写界深度が深くならない50ｍｍですが、ピントピークからなだらかに解像度が落ちて行く様子が極めて自然で美しく癖がないのは、その残存収差の少なさ故なのでしょう。</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2555.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083857" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2555" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2555.jpg" alt="Dsc_2555" /></a></p>
<p>最短撮影距離は45cmと、これまた欲張らない標準仕様。あえて美味しいところだけを提供するかのような紳士的なスペックと評しましょうか。輝点を含む背景のボケも、嫌味なエッジ感の無い自然体で好ましいですね。</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2569.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083858" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2569" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2569.jpg" alt="Dsc_2569" /></a></p>
<p>冬の斜光線で浮かび上がる遊具とその陰。標準設定のJPEG撮って出しでもグリーンの発色が目に刺さるほどクリアに感じるのは、光線の質もさることながら、アポクロマートによって各色の焦点が綺麗に揃った結果なのでしょうか。</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2570.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083859" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2570" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2570.jpg" alt="Dsc_2570" /></a></p>
<p>前日に付けられた砂場のフットプリントが湿った土壌に美しく描かれます。土の柔らかさが伝わって来る優れた質感描写も高性能の証なのでしょう。微細な凹凸の為、優秀なZシリーズのEVFであってもピント合わせには結構気を使います。ピントリング・絞りリング共に往年のマニュアルフォーカスNikkorと回転方向が一致しているのが、いにしえ？のニコンユーザーには地味に嬉しい仕様です。</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2580.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"></a>&nbsp;</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2584_2.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083862" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2584_2" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2584_2.jpg" alt="Dsc_2584_2" /></a></p>
<p>クリスマス用に靴下のデザインをとりいれた壁飾り。繊維の質感、背景のレースの細かな編み目も周辺まで少しの澱みも感じません。同一焦点距離においてSIGMAのArt 50ｍｍ F 1.4 を使用していますが、ハンドリングの良さは圧倒的に本レンズに軍配が上がります。大型化し重量もかさみがちな高性能レンズの中にあって、やはり本レンズの立ち位置はかなり特殊になります。　</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/12/18/dsc_2587.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60083864" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_2587" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/12/18/dsc_2587.jpg" alt="Dsc_2587" /></a></p>
完全な逆光状態ですが、フレアコントロールも上々。強烈な石畳の反射を受けても、描写への悪影響は感じません。単純な筒形の形状ですが、しっかりとした造りの金属製レンズフードが標準で付属するのでさらに安心。対してコシナ製のレンズキャップは、少々プラスチックの厚みが足りず、スプリングのテンションもやや弱い印象なので、紛失しないようにニコン製レンズキャップに交換してみるのも良いかもしれません。（2025年末時点ではZマウントには58mm径のレンズが無いので、Fマウントレンズ用のLC-58が好適でしょうか）</div>
<div style="line-height: 18pt;">　</div>
<div style="line-height: 18pt;">　</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div></div>
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        <title>NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena</title>
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        <published>2025-10-07T00:29:08+09:00</published>
        <updated>2026-02-24T11:58:10+09:00</updated>
        <summary>　 　 　Nikonがフルサイズデジタル一眼カメラのミラーレス化を図った際、その...</summary>
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            <name>Tobe Yasunori</name>
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><div style="line-height: 18pt;">
<p></p>
<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/23/p9130053.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60006419" style="width: 300px; display: block;" title="P9130053" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/23/p9130053.jpg" alt="P9130053" /></a></p>
　</div>
<div style="line-height: 18pt;">　</div>
<div style="line-height: 18pt;">　Nikonがフルサイズデジタル一眼カメラのミラーレス化を図った際、そのマウント（ボディーとレンズの接合規格）を変更し「Zマウント」としたことは、当然の事だったとは言え大きなニュースとなりました。日本光学工業時代に開発された、レンズ交換式フイルム一眼レフその第一号機 Nikon F の発売と同時に産声をあげた 「Fマウント」は、カメラ・レンズの進歩に合わせた細かなアップデートを重ねつつも、その基本的な規格を維持したまま60年以上の長きに渡り関連製品が販売され続けていたからです。過去にはオートフォーカス化を機にマウント変更を行ったメーカーも存在する中で「不変」を貫けたのは、メーカーの姿勢や哲学のような物の影響も否定はしませんが、基本設計の優秀さや先見性がそれを可能にしたと考えるのが妥当でしょう。そして「Nikon F」がその高い完成度と揺るぎない堅牢性、レンズを中心とした撮影システムとしての高い汎用性を持って、日本の光学製品を世界へと羽ばたかせる立役者となった事実は「Fマウント」の存在を抜いて考えることなどできないのです。</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div>
<div style="line-height: 18pt;">　主流がデジタルとなり、やがて各社が開発の主力をミラーレス機へとシフトする中、35ミリフルサイズデジタルカメラのミラーレス化と「Zマウント」の採用をNikonが発表したのは、SONYのα7（フルサイズミラーレス機の先駆）の発表から5年後（2018年）の事。すでに完成の域に達していたFマウントデジタル一眼レフのシステムを置き換える為に、そしてなによりミラーレス化の恩恵を最大限に享受する為の規格策定に相当の時間がかかったのであろう事が想像できます。こうして誕生した「Zマウント」はミラーレス構造によって許された短いフランジバックを手に入れたと共に、Fマウントよりも11mmも広い55mmのマウント径を採用しました。この二点の大胆な変更はレンズ設計の自由度を飛躍的に高める事になる訳ですが、同時に「Fマウント」では物理的に不可能であったレンズの設計を可能とする事を意味しました。言い換えるならFマウントでは設計を断念したレンズに挑戦する事が「Zマウント」に与えられた使命の一つだったとも言えるかもしれません。</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div>
<div style="line-height: 18pt;">　それを裏付けたのは、Zマウントレンズの第一弾に名を連ねたNIKKOR Z 58mm f/0.95&nbsp; S Noct の存在です。長年のライバルでもあるキヤノンは、レンジファインダー機時代に50ｍｍ F0.95、フィルム一眼レフの時代に50ｍｍ F1.0といったスペックのレンズを販売していましたが、Nikonからはついぞ F1.0 を超える明るさのレンズは登場しませんでした。Nikkor 銘に恥じぬ性能を持たせるためのハードルも相当に高かったとは思いますが、他社の製品を横目に物理的限界に挑戦しつつも辛酸をなめ続けた設計陣には同情を禁じ得ません。フイルム時代のNocto Nikkor 58mm F 1.2を礎とし、Zマウント発表とともに公表されたF0.95 Noct にはその目立つスペックや描写性能の裏に真のレゾンデートルを感じるのです。Nocto Nikkor というシリーズ的呼称ではなく、あえてレンズ名の最後に「Noct」という個別の名称を与えた理由にもそれは表れているのでしょう。</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div>
<div style="line-height: 18pt;">　そして「Noct」と同様に特別なアイデンティティを与えられたレンズ、それが 固有名称を持つ第二のレンズ NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena です。「Plena」の字面から初見では Zeiss の「Planar」と語源を共にする（ Plan:平坦 ＜歪曲収差や像面湾曲を抑えた優れた設計を意味＞）のかと早合点したのですが、実際はラテン語「Plenaum」（空間が満たされているの意）が由来であり、気圧が外部よりも高い状態にある密閉空間を示す用語として、工学・建築の分野などでも利用されているとの事ですが、二次元映像である写真と三次元的な要素をイメージする密度に関する言葉との関連性とはいったい何なのでしょうか。</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div>
<div style="line-height: 18pt;">　一見ミスマッチにも感じるその言葉と、女神を想起するようなミステリアスな響きを与えられた本レンズは、ミラーレス化以降活発に開発されている各社の最新大口径135ｍｍレンズの一本に数えられます。主要スペックを見るに、手振れ補正機構を内蔵している為かCanonがレンズ使用枚数でトップとなる他は、レンズ構成群、全長、重量ともに最大となるのが「Plena」であり、価格に至っては頭二つほど飛びぬけた印象です。平均年収近辺でうろうろしている凡庸なサラリーマンには、もう簡単には手にできる価格ではありません。ここにもメーカーのただならぬ力の入れようが表れている訳ですが、もちろんレンズ枚数の多さが画質を上げるための必要条件ではなく、価格が上がったからとして、その描写性能も上がるとは限らないでしょう。まして個人的感情が多分に入り込む「描写性」に関する評価を絶対的な数値では示す事は出来ないのです。</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;</div>
<div style="line-height: 18pt;">　一通りのテスト撮影を終えた本レンズへの評価に際し、色々と思うところはあったのですが、果たして私自身はこのレンズが欲しいのか？とシンプルに考えることにしました。その答えは実写映像をみながら想像していただきたいのです。</div>
<div style="line-height: 18pt;">　<br />
<div>【参考資料】＜2025・10 現在＞</div>
<div>SONY FE 135mm F1.8 GM【10群13枚 全長127ｍｍ 重量950g 直販298,100円】</div>
<div>Canon RF 135mm F1.8L IS USM【12群17枚 全長130.3ｍｍ 重量935g 直販338,800円】</div>
<div>NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 【14群16枚 全長139.5ｍｍ 重量995g 直販399,300】</div>
</div>
<div style="line-height: 18pt;">&nbsp;　</div>
<div style="line-height: 18pt;">　</div>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0332.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=800,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013098" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0332" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0332.jpg" alt="Dsc_0332" /></a></p>
<p>撮影可能だった博物館の展示スぺースにて。ガラスケース奥にあるクラシックな電話機を解放で一枚。うす暗い展示場でも F1.8 という明るさと、ボディー内手振れ補正のアシストを受けて余裕の一枚。本レンズ、画面全体に解放から文句のない解像度を示し、それは実写映像からもはっきりと感じられます。ガラスへの写り込みが効果的な前ボケに。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0387.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=800,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013100" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0387" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0387.jpg" alt="Dsc_0387" /></a></p>
<p>展示されていたクリスマスツリーの飾りを、解放による近距離撮影。レンズの癖が出やすいシチュエーションですが、合焦部はもちろん、周辺の背景まで少しも乱れが見られません。口径食にもかなり気を使って設計されているようで、周辺のボケた光源もしっかり形状を保っています。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0339.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013101" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0339" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0339.jpg" alt="Dsc_0339" /></a></p>
<p>エッジを少しも感じさせないボケ像ですが、かといって所在なく崩れてしまわずに、被写体の実像感を残しているのは見事。大口径レンズの解放にありがちな像の滲みもほぼ認められず、生地の糸一本一本が綺麗に描写されます。開放から使えるのではなく、とにかく解放で使いたいという欲求を抑えられません。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0325.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=800,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013103" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0325" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0325.jpg" alt="Dsc_0325" /></a></p>
<p>合焦部から前後ボケ像への繋がり方が異常な程にスムーズ、と言ってしまえばそれだけなのですが、この映像からは合焦部・非合焦部全てを含んだ、全描写範囲における膨大な枚数のレイヤーを統合したかのような印象を受けるのです。CTスキャン画像を元に3Dプリンターで立体を制作する過程と言えば近いのかもしれません。この濃密な情報が一平面上に集積されて表されたかのような描写による被写体の質感、それはもう鳥肌もの。「Plena」それが意味するところに、私なりの結論を導いた一枚となりました。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0508.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=800,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013104" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0508" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0508.jpg" alt="Dsc_0508" /></a></p>
<p>硬質な床面に反射する室内灯とそれによって生み出された家具の影。なんの変哲もない被写体ではありますが、映像から感じるそのリアリティーの凄まじさは特筆もの。レンズを通して生成された画像を見ていると言うより、実際にそこで目にしているような感覚に陥ります。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0382.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=800,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013106" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0382" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0382.jpg" alt="Dsc_0382" /></a></p>
<p>ポートレートを主眼に置いて設計されているであろう本レンズですが、絞り込んで遠景を描写するという、真逆とも思えるシチュエーションでさえ強烈な印象を与えてくれます。望遠レンズの特徴である遠近感の圧縮を受けた画像ですが、屋根瓦の重なり、針葉樹の葉や樹皮、スタッコ壁面に宿る一つ一つの立体感が、写真＝平面であることを忘れさせます。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0960.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013107" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0960" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0960.jpg" alt="Dsc_0960" /></a></p>
<p>決して極端な接写を可能とするレンズではありませんが、薔薇の花のような比較的大きな被写体であれば、大きなボケを生かしてマクロレンズの様な撮影も可能です。大きくボケた背景の葉にさえも確かな前後感が宿り、結果被写体周辺の空気感がとても良く伝わってきます。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0930.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013108" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0930" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0930.jpg" alt="Dsc_0930" /></a></p>
<p>中学校時代に技術家庭科室（今は違う呼称でしょうか？）で使っていた事を思い出した、特徴ある木製の椅子。撮影に訪れたガーデンの屋外休憩所で再利用がされていました。賑わう教室、カーテン越しの日差し、すこし埃っぽい匂い、そんな懐かしい記憶が次々に想い出されます。</p>
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<p><a href="https://megassa.kazelog.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2025/09/30/dsc_0920.jpg" onclick="window.open( this.href, '_blank', 'width=1200,height=1200,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0' ); return false"><img class="asset  asset-image at-xid-photo-60013109" style="width: 300px; display: block;" title="Dsc_0920" src="https://megassa.kazelog.jp/klm/images/2025/09/30/dsc_0920.jpg" alt="Dsc_0920" /></a></p>
<p>最短撮影距離付近での撮影。まだまだ暑い９月の下旬、高原では赤とんぼが羽根を休めていました。被写界深度を稼ぐ為、少しだけ絞っての撮影です。トンボの複眼や翅脈、体毛や棘、そのどれもが超高精細に記録されているのが圧縮された画像からでも伝わります。</p>
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